工芸科進学希望や工芸に興味のある方対象の金工ワークショップ。
開催にむけて準備に追われています!
工芸は道具から制作したりします。
売っていない道具も多いのです。
鍛金では、カナヅチなども買ったままでは使えず、
鏡(打つ面)を修正し磨いてから使います。
なので、そのようなカナヅチでは釘を打ったりはしません。
スタッフのアトリエでの今回の為の道具制作の様子をちょっとだけ紹介します。
今回はスプーンを叩いて制作しますが、その為には「当て金」が必要になります。
「当て金」は一般的な鉄よりも炭素の含有量が多い炭素鋼材を使います。
普通の鉄は焼きが入りませんが、この炭素鋼は焼きを入れることができます。
ただ、「当て金」として使用する場合には、焼きが入って硬くなりすぎてしまうと、カナヅチがはねてしまうので、焼きを入れずそのまま使います。それでも普通の鉄より硬いのです。
ロータリーバンドソーで材料取り。
グラインダーで切削研磨して形を成形します。
炭素鋼は、切削するときに線香花火のような火花が出ます。
材質が分からなくなってしまった鉄は、削って火花を見て普通の鉄か炭素鋼かを判断するときもあります。
磨いて完成!
片方が坊主床(丸いのをそう呼びます)、その反対が角床(平で四角)にしました。
今回はこれを万力に挟んで使用します。
参加予定の皆様、お楽しみに〜