先日の7月9日に
デザイン・工芸科で行われた
「DECOPA」
デザイン(DE)
工芸(CO)
パーティー(PA)
*イベントチーム
*グラフィックチーム
*空間チーム
*プロダクトチーム
の4つのチームに分かれ
仕事を分担しながらも
連携しながら
全てを学生が主体となって
企画・制作・運営していくパーティーです
準備期間はたったの1週間
会場は普段使用しているアトリエです
その中
プロダクトチームは
メイン会場のお菓子を盛り付ける大皿の制作を
担当しました。
素材は金属
「錫」
です!
これが錫のインゴットです
融点は232℃と低く
家庭用のコンロと鍋で溶解できます
まずは
溶かした錫を流し込む型作りから始めます
作りたいお皿の大きさや形を決め
その型紙をもとに
木枠を制作していきます
四方向を囲います
高さは
皿の厚みより少し高いくらいに
お皿の表面側に
片面ダンボールを敷き
テクスチャーを加えます
クランプを使って
隙間ができないように
しっかり押さえます
みんなでの
共同作業です
錫を
鍋で溶かし始めます
錫がしっかり溶けたら
流し込みます
流し込んだら
いろんな方向に傾けながら
隅々まで
錫をまわします
錫が冷えて固まったら
型を外して
いよいよ取り出し
緊張の一瞬!!!
できたてのほやほや
綺麗に流れました
段ボールの凹凸も上手く出ましたねー
この後
表面を軽く磨き
手で曲げて
曲面を表現して出来上がりです
実際のパーティーでは
こんな感じで使用されました
他にも
アルミの大皿
紙の大皿、小皿
パーティーで使用する
全てのお皿を
デザイン・制作しました!
学生自ら
パーティーの
コンセプトから考え
そのコンセプトに沿うよう
他のチームと話し合いながら
デザインから
素材から
制作までを手がける経験は
もはや
予備校のレベルを超えています
この経験を
受験のみならず
大学に行ってからも
大学を卒業してからも
活かして行って
ください。。
工芸科の実際の一次試験では
パネルに水張りではなく
木炭紙サイズよりやや大きめの厚手の板に
水張りがされています。
板の水張りは
パネル水張りとは張り方のコツが違います。
今回は
板の水張りのポイントを紹介します。
まずは
工芸科水張り用の板と
P20サイズの白象紙を用意します。
このままだと
板に対して紙が大きいので
あらかじめ切っておきます。
切る幅の目安は
縦横それぞれ
水張りテープ1本分です。
板のフチを利用して
白象紙をカットしていきます。
切り取った紙は
捨てずに
クロッキー等に利用します。
白象紙を板にのせます。
パネル水張りと同じ要領で
ハケで均等に水を塗っていきます。
ある程度
紙に水が染み込んだら
裏返して
紙を板の中央に配置します。
板の上面に水張りテープで
紙を止めていきます。
このように
板の上面のフチぴったりに
水張りテープが来るように貼っていきます。
(パネル水張りと違い
側面に水張りテープは貼りません!)
パネルの水張りと同じく
対辺を貼っていきます。
4辺を貼って
水張り完了!!
紙がしっかり乾いて
シワ等がなくなったら
描き始めましょう。
キレイに水張りすると
デッサンが
気持ちよく描けますよ!
すいどーばた工芸科では
実際の入試に近い状態でデッサンを描くよう
この厚手の板を使用しています。
パネルの水張りとは描き味が違ってくるので
板の水張りがオススメです。
工芸科では5月からの土曜日に
土曜構成講座の名称で
平面構成や立体構成の強化課題を行っています。
今回の描写特訓では
すいどーばた講師の山田先生が
デモストをしてくれました。
まずは下書きから
ざっくりと全体の形・位置・関係を
捉えていきます。
メインの花を基準に
全体が見えてきました。
下書きの時点で
光・形態・前後関係など
大事な要素はほとんど見えていますね。
いよいよ色のせです
下書き同様
メインの花を基軸に仕事が進んでいきます。
透明水彩特有の
色の豊かさが感じられます。
細部の描き込みが
全体の見え方に繋がっています。
空間を意識した
色使いや描きこみがされています。
無理やりな表現のない
自然な空間をもった描写になりました。
これからも
土曜構成講座はデモストを
どんどんやっていきます!
土曜日が休みの高校生のみなさん
直に見に来てください!
詳しくはこちら
工芸科2年生進級展
いちについて。
が東京芸術大学音楽学部大学会館で行われました。
桜の季節に行われる
工芸科の新2年生の進級展は
さまざまな素材と課題に挑戦している
毎年楽しみな展示です。
今年はどんな作品があるかな?
まずは染織の作品です
画像では見づらいですが
写真を糸で縫い込んでいます!
さらに着色も加え
クールな作風になっていますね。
同じ作者のコラージュ作品
これもドローイングが加えられ
色、構成ともカッコイイです!!
石を切削・研磨して作った作品。
作業の時間の積み重ねがじんわりと
心地よく伝わる良品です。
素材は石で硬いはずなのに
むしろ
やわらかさや風合いを感じますね。
木、金属等の異種素材を使った
とても小さい作品です。
カタチは
立方体や直線でシンプルで無機質なのですが
素材の見え方の表情が豊かで
かわいらしいです。
ガラスの作品
ゆっくり回転しています!
静止画では伝わらないですね・・・
先ほどの作品とは逆に
信号機という無機質なモチーフが
作者の感性で
情緒的なやわらかさを醸し出しています。
自分の家の周りから集めた石で作られています!
文様なども描かれ
呪術的ないろあいも感じますね。
まだまだ多くの
さまざまな素材と技法に挑戦した作品がありました。
その年度で
全く展示の雰囲気が変化するのが
この展示会の魅力ですね。
残念ながら今年の展示は終わってしまいましたが
来年度の新2年生が楽しみです!!
先月20日に行われた
陶芸作家 小林佐和子さんの講演会の映像です。
講演が聞けなかった人はゼヒ!!
映像はこちら
講評前に1時間ほど余裕ができたので
石膏像の粗づけに挑戦してみました!
顔面の石膏とはいえ
ボリュームはなかなかです。
普段の模刻では使わない粘土の塊ですね。。
石膏像と並べながら
見比べながら
カタチをとっていきます。
短時間の表現なので
各自の捉え方の違いがハッキリして
とても個性的です。
この経験を
他の模刻の粗づけや
石膏デッサンの捉え方にも
生かしていって欲しいですね。