立体構成は
課題文の読み取りからベースの粗付けの段階で
ほぼ1日の仕事の流れが決まります。
このスッテプをきちんと押さえないと
肝心の
作り込み・精度出しが思うように出来ません。
今回は
2人の講師のデモストを見ながら
エスキース〜粗付けまでの要点を
再確認してみましょう。
まずは
課題文の読み取りの説明から
課題は
手と任意の形態を用いて、「圧力」をテーマに
立体構成しなさい
です。
課題自体に難解なところはありませんが
「手」「任意の形態」「圧力」
この3つの要素を
同時に意識していく必要があります。
任意の形態に
ただモチーフを乗せるだけではダメです。
「手」と「任意の形態」の関係から
「圧力」を感じさせる作品にしていくのです。
まずは
イメージをスケッチします。
いくつかのアイデアを出したり
一つのアイデアの中でパターンを出し
形を具体化していきます。
ポイントを言語化しておくのも良い方法です。
若月先生はゴムを押し延ばしたイメージ
小林先生はタオルをつまんだイメージ
次は
スケッチをもとにマケット(模型)を作り
立体としてどう見えるかの確認をします。
平面で考えたスケッチを
量・空間・陰影
で確かめ、調整していきます。
経過時間:5分
いよいよ
粘土板上に制作です。
適度な硬さの粘土をたっぷりと大胆に使います。
マケットで
大きさと形態はほぼ決まっているので
仕事は早いです!
すでに
粘土板上での形態の位置・立ち上がりも
意識がされています。
経過時間:10分
形態との大きさバランスを見ながら
手の粗付けに入っています。
ほぼ全体が見えてきました!!
経過時間:40分
粗付け完了です!!
細部や形態の質感の作り込みは
もちろん、まだまだですが
もうすでに完成の見え方が出来上がっています!
エスキースから粗付けまで
1時間弱
試験時間5時間を考えると理想的なペースです。
ここまで全体感が見えていると
残りの4時間
なんの迷いもなく安心して
作り込みができます。
実際の制作では
さらに手を取ったり付けたりしながら
両方の作り込みを進めて
より精度の高い
イメージをより強く伝えるための観察と調整を
進めて完成になります。
構成課題では
初動の1時間がとても重要になってきます。
単に技術力をつけるだけだなく
試験時間の中で
スムーズで効率の良い進め方をするために
粗付けが利用できると良いと思います!
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