先日行われた
オープンデッサンコンクールで
今年度合格した芸大生に
コンクールのデモストとして
参加してもらいました。
受験生と同じ条件で
プレッシャーもあったと思いますが
どんな感じだったか見てみましょう。
初動の段階です。
バランスよくポイントを押さえています。
トーンも使いながら
光側と影側の「差」も既に捉えています。
下面の押さえ方も的確で
全体感がよく表れています。
自分に対して手前の服のシワや
顔の印象を描いて
ある意味
全体のバランスを崩しながら
像を構築しています。
通常は
ここまでバランスを崩さないように
描き進める人が多いのですが
この作者のデッサン力の高さが
それを許しています。
崩したバランスを足がかりにして
グレートーン、ポイントの黒を増やします。
「擦り」も入れて
デッサンに
密度と説得力を増やしていきます。
パジャントの特徴を引き出すために
さらに具体性を持たせます。
練りゴムを使っての
"引き算の仕事"も積極的に行い
ただ描くだけの観察にならないよう
全体の見え方を作っています。
完成!
光の方向の明快な
首周りの空間の豊かなデッサンとなりました。
グレートーンが柔らかく
顔の印象の良さも相まって
パジャントの
雰囲気の美しさが伝わってきます!
この作品も名前を伏せた状態で
他の受験生と一緒に採点しました。
トップ3には入りませんでしたが
しっかり上位に食い込んでいました。
同じ空間でコンクールを受けた人は
肌で芸大合格者のデッサンを
感じられたと思います。
すいどーばたでは
これからも
芸大生参加のコンクールを行なっていきます!
次のコンクールは
夏季講習会後期です。
是非
体験してみてください!!
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